『宮島観光にはどのくらいの時間がかかるのか?』ということが気になっている方が多いと聞きます。

これは、どれくらい宮島の観光スポットを訪れるかにもよりますが、『厳島神社を見て商店街で買い物をする』という簡単な観光であれば1~2時間くらいで十分です。

ただ、厳島神社以外のパワースポットを巡ったり、弥山登山をするなど、宮島の全てを楽しみたいといった場合には半日はかかります。

そんな訳で今回は、気合を入れて宮島の全てを満喫したいという方に、実際に私が半日かけて宮島を巡ったモデルコースをご紹介します。

半日かけて宮島を巡るモデルコース

今回ご紹介するのは、宮島の見どころを全て見るつもりで歩き回るハードなコース。

かなりの時間と体力を使うので、子供連れの方などには向きません。

子供と一緒に楽しく宮島観光がしたいという方は下記の記事を参考にしてみてください。

関連記事⇒子供連れで宮島観光に行く際のモデルコース!!

今回のモデルコースではロープウェイを使いましたが、体力に自信がある方はロープウェイではなく、大聖院コースから弥山に登ってみてもいいかもしれません。

ただ、弥山登山は甘く見ていると本当に後悔します・・・(経験あり)

宮島の観光マップはこちら

宮島観光用のマップは下記のページからダウンロードすることができます。

フェリー乗り場から出発

桟橋でフェリーを下りた所から早速スタート。

JRフェリーでも松大汽船でも、出発場所は同じです。

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関連記事⇒宮島に渡るフェリーは松大汽船とJRのどっちがおすすめ!?

まずはフェリー乗り場を出た広場の端にポツンと佇んでいる平清盛公(銅像)にご挨拶。

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大河ドラマの視聴率も伸びず歴史上の人物としては人気がないのかもしれませんが、今の厳島神社があるのは間違いなくこの方のお陰。

厳島神社にとっては最大の功労者であるはずなんですが、銅像はほとんどの人に見向きもされず少し可哀想です・・・。

海岸沿いを厳島神社へ

そして、鹿のつぶらな瞳に癒されながら海岸沿いを歩いて大鳥居を目指します。

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商店街や町谷通りを通って大鳥居を目指す方法もありますが、晴の日などは海岸沿いを歩くのが景色も良くておすすめです。

五重塔・千畳閣で小休憩

大鳥居を過ぎると厳島神社の回廊入り口がありますが、先に五重塔と千畳閣を目指しましょう。

厳島神社の回廊入り口を過ぎた所に千畳閣へ通じる階段があります。

千畳閣は気持ちのいい風が吹き抜ける広々とした空間で、春には桜、秋には黄金色に色付いた銀杏の木を眺めることができます。

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千畳閣は豊臣秀吉の命によって建築が開始されましたが、途中で秀吉が没してしまったため現在も未完成のままです。

いよいよ厳島神社へ

五重塔と千畳閣を見学し終わったら、少し戻って厳島神社へ参拝します。

厳島神社の昇殿料(入場料)300円を払って社殿へ。

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何度来ても、朱色の社殿が美しいという一言ですが、個人的に好きなのは海に浮かぶ能舞台。

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満潮の夜に月明かりに照らされながら、ここで能を見れたら最高でしょうね。

大願寺

厳島神社の回廊を出たらそのまま大願寺へ。

第二次長州征伐の際に勝海舟と桂小五郎が会談した部屋を見学して、厳島龍神にお参り。

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スピリチュアルカウンセラーの江原啓之さん曰く、この厳島龍神のあたりが、ものすごいエネルギーを感じるパワースポットだそうです。

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凄いと言われれば、私くらいのミーハーは素直に目をつむってエナジーチャージ。

『うん、確かに凄い。』

気がする・・・。



宝物館で平安時代の貴重な文化財を見学

大願寺の目の前にある宝物館。

今回、外観の写真を撮り忘れましたが、中に入ると平家一門が奉納した平家納経(国宝)を始め、平安時代の貴重な品々が展示されています。

入館料金は300円。

歴史民族資料館で宮島の歴史の勉強

宝物館からみやじマリンに行く途中にある歴史民族資料館。

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江戸後期から明治期の豪商の家を改築した館内には、歴史の教科書でよく見る平清盛の像が展示されています。

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みやじマリン(水族館)

愛くるしいペンギンやアシカに出会える、最高の癒し空間。

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子供がいたら連れて行ってあげたい場所の1つです。

ペンギンやトドも愛くるしくて可愛いですが、みやじマリンのカワウソとスナメリの可愛さは異常。

何かが突き抜けてます。

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ランチは名店であなご飯

みやじマリンで癒された後はお昼御飯。

宮島といえばやっぱりあなご飯ですよね。

このコースだと大聖院に向かう途中にある『ふじたや』さんがおすすめ。

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ただ、ふじたやさんは大人気のお店で、行列が出来ていたり早めに店じまいしている事があるので注意が必要です。

気軽に食事を楽しむのならグリルジパングさんもおすすめ。

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知る人ぞ知る宮島の聖地、大聖院へ

ふじたやでお腹を満たしたら、そのまま坂を上って大聖院へ。

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大聖院も見所がいっぱいのパワースポットです。

勅願堂にある波切不動尊の迫力は必見。

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その他、魔尼殿は2階に上がる事ができ、眺めもいいので、ここで少し休憩させてもらうのもいいかもしれません。

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紅葉谷駅からロープウェイで弥山へ

ここで体力に自信のある人は大聖院の脇の道から弥山登山ができます。

体力に自信のない人は迷うことなく大聖院からロープウェイ乗り場を目指しましょう。

大聖院の前に滝小路という道があるので、その道を下って厳島神社の裏手まで戻ります。

そこから紅葉谷公園を目指して進むとロープウェイの無料送迎バス乗り場があるので、バスに乗ってロープウェイ乗り場を目指します。

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獅子岩展望台から弥山頂上を目指す

ロープウェイに乗って、獅子岩駅に着いたら、すぐ横にある獅子岩展望台へ。

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ロープウェイに乗っている間も絶景が見られますが、獅子岩展望台からの眺めは、視界が広がる分、また格別です。

弥山本堂・三鬼堂・展望台

獅子岩展望台から弥山頂上を目指して進みます。

普段運動していない人はこの移動が結構辛い・・・。

山道を歩くこと20分~30分で、消えずの火で有名な霊火堂や弥山本堂に到着です。

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そこからさらに5分~10分歩けば、弥山頂上の展望台が見えてきます。

弥山の詳細については下記の記事を参考にしてください。

関連記事⇒宮島弥山の霊火堂~展望台までのパワースポット巡り!!

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獅子岩駅へ戻る

弥山の観光スポットを巡ったら来た道を戻って獅子岩駅へ。

疲れも出てきているので、ここが一番の頑張りどころです。

ロープウェイで紅葉谷駅に戻ってからも少し歩く事になるので、ロープウェイの中ではしっかり休んで体力を回復しておきましょう。

疲れた体は商店街のスイーツで回復

商店街に戻ったらとにかくエネルギー補給とお土産購入。

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あげもみじに焼き牡蠣、宮島ビールetc・・。

もみじ饅頭にしゃもじキーホルダー、ご当地キティちゃんボールペンetc・・・。

疲れから開放されて1番楽しいのがこの時間ですね。

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初めての宮島観光で失敗しないために注意すること10選!!

ここからは、初めての宮島観光で失敗しないために注意すること10選をご紹介します。

宮島に来られる観光客の中には、意外と下記の事柄に関する失敗をする方が多いようです。

楽しい観光にするためにも是非チェックしておいて下さい。

宮島観光で注意する10項目
  1. 宮島には車で渡らない
  2. 繁忙期の駐車場と渋滞問題
  3. 厳島神社は一方通行
  4. お土産を買ったら鹿に注意
  5. 弥山登山を甘くみない
  6. ロープウェイの最終時間を確認する
  7. とにかくゴミ箱が少ない
  8. 宮島にはコンビニがない
  9. ATMを探すのが大変
  10. お店の閉店時間が早い

宮島には車で渡らない

県外から宮島に来られる方は、宮島にはどうやって渡るの?と疑問に思っている方も多いと思います。

中には神奈川県の江ノ島のように宮島まで橋が架かっていると思っている方もいます。

しかし、実際に橋は架かっておらず、宮島に渡る際には基本的にフェリー(or高速船)を利用します。

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そして、このフェリーには車ごと乗船できるので、宮島に渡った後も車があったほうが便利だろうと、車で宮島に渡る人もいます。

ただ、宮島に車で渡っても観光ルートはほとんど車両進入禁止区域です。

観光には利用できないので、車は対岸(フェリー乗り場)の駐車場に駐車しておくようにしましょう。

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繁忙期の駐車場と渋滞問題

次に駐車場の問題ですが、観光シーズンの宮島は大混雑します。

そのため、ゴールデンウィーク、花火大会、紅葉の時期、お正月などは駐車場はどこも満車。

繁忙期には交通規制が行なわれる事もあり、駐車場を探すだけでもかなりの時間を要する場合があります。

また、宮島のフェリー乗り場に向かう道は一車線の一本道。

宮島ボートレースが開催される日なども道路も大渋滞になるので注意が必要です。

宮島に車で行く際は、通常の観光客が動く時間とずらして行動するのがベストです。

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お土産を買ったら鹿に注意

宮島に着いたら最初に目に飛び込んでくるのが鹿。

宮島の鹿はいたるところで歩き回ったり、休憩するなどして癒しを提供してくれています。

そして、たまに見かけるのがこの愛らしい鹿に襲撃されている観光客の方(笑)

鹿はお土産の紙袋を持っていると、目の色を変えてどんどん近づいてくるので注意が必要です。

また、鹿は地図やパンフレットなどの紙類も食べます。

後ろポケットに入れておいた地図を気づかないうちに鹿に食べられるということも良くあるので、地図やお土産を持っている場合は気をつけましょう。

鹿はパンフレットなどを食べても消化することができないので、死んでしまう事もあるようです。

そして、宮島では鹿にエサをあげるのは禁止されているのですが、たまにその事を知ってか知らずか、エサをあげている人がいます。

そんな事をしていたら、あっという間に鹿の大群に包囲されることになるので、鹿にエサをあげるのは絶対にやめましょう。

厳島神社は一方通行

厳島神社の本殿にお参りしたり、お守りなどを購入するためには昇殿料(入場料)を払う必要があり、拝観は一方通行となっています。

そのため、観光帰りに出口側から入って参拝するという事ができません。

なのでコースとしては最初に厳島神社の本殿にお参りして、帰りにぐるっと回って帰るというのがベストです。

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弥山登山は結構ハード

おそらく、最も後悔してしまうのがコレ。

弥山はロープウェイで登る事ができますが、ロープウェイの駅から頂上までは山道を歩いて登らなければいけません。

これは普段運動していない人には結構キツイです。

それでもまだ、ロープウェイの駅から頂上へということであればいいですが、希に麓から徒歩で弥山に登っている人を見かけます(しかもその場のノリで)。

外国人の方に多いような気もしますが、麓から登山道を使って登山するのは本当に大変です。

くれぐれも弥山には気軽な気持ちで登らないようにしましょう(笑)

ロープウェイの最終時間を確認する

弥山に登った際に気をつけておきたいのがロープウェイの最終時間。

先程も書きましたが、弥山頂上の展望台からロープウェイの駅までは距離があります。

最終のロープウェイに乗り遅れてしまうと歩いて下山しなければいけなくなるので、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。

ゴミ箱がない

これは知っておかないと結構大変です。

宮島は鹿がゴミを漁ったりするのを防ぐためか、全くと言っていいほど島内にゴミ箱がありません。

自動販売機の横にもゴミ箱はなし・・・。

ジュースを買って飲んだり、食べ歩きをする際などもゴミの処理に困ります。

なので、ゴミを入れる用のビニール袋を持って歩くか、飲食は購入したお店の前で済ませて、ゴミを捨ててもらうという選択が1番ベストです。

コレ、本当に困るので、お店で何か商品を購入した際にゴミ箱を見つけたら一緒にゴミを捨てておくようにしましょう。

私も何度も宮島に行っていますが、記憶にあるゴミ箱は宮島桟橋(フェリー乗り場)の入り口にあるものくらいです・・・。

コンビニがない

どこの観光地に行っても大体近くにはコンビニがあるもの。

ただ、宮島の島内にはコンビニが1つもありません。

なので、普段はコンビニで購入するものなども、宮島に渡る前に揃えておくようにしましょう。

ATMを探すのが大変

コンビニがないという事で1番困るのがATM。

お気に入りのお土産を見つけても手持ちがない・・・。

そんな時、普段ならコンビニに駆け込めばATMがありますが、宮島ではこれができません。

宮島にあるATMは全部で3ヶ所。

宮島桟橋の目の前の廿日市市宮島市所のATMと、参道商店街にある銀行と郵便局のATMです。

宮島に渡って慌てないためにも、お金は少し余裕を持って準備しておきましょう。

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お店の閉店時間が早い

宮島は観光地ということもあって、商店街やお店の閉店時間がとにかく早いです。

夕方の5時にはお店が閉まり始め、中にはお昼過ぎに営業を終了しているお店もあります。

6時くらいになるとほとんどのお店が閉まってしまい、お目当てのものが買えなかったという事もあるので、宮島でお土産を購入するor食べたいものがあるという場合は、少し早めにお店に訪れるようにしましょう。

まとめ

今回は宮島を半日かけてじっくり回るモデルコースをご紹介しました。

本当に1日中歩きっぱなしのコースなので、家(宿)に帰ったら爆睡すること間違いなしです。

体に疲れがたまっているはずなので、普段あまり運動しない方はお風呂で足を揉むなどして、体の疲れを取っておきましょう。