宮島の牡蠣と並ぶ名物と言えば『あなごめし』。
漁師メシが始まりとされているあなごめしは、今では宮島を語る上で外せない名物となっています。
そんな訳で、今回は宮島に訪れた際には是非立ち寄りたい、美味しいあなごめしが食べられる、おすすめのお店の紹介です。
あなごめし
広島に住んでいれば、あなごめしという言葉を聞くことが多いのですが、他県の人に話すと『あなごめしって何?』という返答が返ってくることがあります。
よく考えると、あなごめしというのは瀬戸内の郷土料理なんですね。
あなごとは瀬戸内海でよく獲れるうなぎに似た魚で、これを蒲焼にして御飯の上に乗せたものをあなごめしと言います。
簡単に言うと、うな丼のうなぎの替わりにあなごを使ったものですね。
宮島には人気のあなごめしのお店が沢山あるのですが、タレの味や盛り付けにそれぞれのお店の特徴があり、地元の人でも好みが分かれるところです。
今回はおすすめの人気店を紹介するので、この中から好みの味のお店を探してみて下さい。
宮島口のフェリー乗り場にある「うえの」
まず最初は宮島口に店舗をかまえる『うえの』。
創業が明治34年と言う老舗です。
店舗の前には行列が出来ていることもしばしばで、あなごめし(並)が1470円というお値段。
店舗の中で食べる事ができるのですが、駅弁としてあなごめしを販売したのが最初と言う事で、私の中でうえのはお弁当のイメージ。
なので、天気のいい日にはうえのであなごめし弁当を買い、宮島に渡ってから食べる事があります。
タレがしっかり絡まった御飯の上にふわふわのあなご。
タレの甘辛具合が絶妙で、お替りしたくなる美味しさです。
うちの祖父が「宮島のあなごめしといったらうえのが有名だ」とよく言っていたのを思い出します。
和田
お店は静かな町屋通りからさらに奥という少し分かりづらい場所にありますが、お昼時はほぼ行列ができています。
お店のメニューもあなごめしのみで、あなごが無くなれば営業終了という老舗のストロングスタイル。
和田のあなごめしは甘めの味付けながらさっぱりしているのが特徴で、あなご+甘めのタレ+御飯のバランスが絶妙です。
金額はお味噌汁とお新香がついて1800円。
目立たない場所にあって席数も少なく、さらにメニューはあなごめしのみという和田。
それでも日々沢山の人が行列を作っているところをみると、本当の名店だと言えますね。
ふじたや
うえのと並ぶあなごめしの人気店・ふじたや。
それなりにお値段もしますが、ミシュランで星1つを獲得していることから、味とサービスがお墨付きである事が分かります。
ふじたやも和田と同じく場所は分かりにくいのですが、常に行列が出来ている人気のお店です。
情報によると、ミュージシャンの松任谷由実さんも訪れた事があるお店のようですね。
お店の中も田舎の定食屋という感じで、雰囲気がいいです。
運ばれてくるあなごめしは丼まで温めてある気配り。
御飯の量は少なめですが、その分あなごがしっかり乗っています。
味は煮魚のようにあっさりした味でいくらでも食べられそうな感じがします。
さらに、宮島産のあなごだけを使用するというこだわりよう。
こういったこだわりが上乗せされると、いっそうあなごめしが美味しく感じてしまいます。
料金はお吸い物とお新香がついて2300円です。
まとめ
宮島にはこの他にもあなごめしの人気店は沢山ありますが、代表的なお店はこの3店舗ではないかと思います。
ふじたやと和田は普通に宮島観光をしていたら気づかないような場所にあるので、口コミで広がって人気店になっていった事が分かります。
初めて宮島を訪れる人は、どこであなごめしを食べようか迷うこともあると思いますが、個人的には、お弁当を買って外で食べるなら『うえの』。
宮島に渡ってお店で食べるなら、『和田』か『ふじたや』をおすすめします。