宮島のパワースポット大聖院の8つの見どころ!!一願大師のご利益とは?

宮島に大聖院という島内で最も歴史の古いお寺があるのを知っていますか?

おそらく厳島神社の名前は知っていても大聖院という名前を知っている人は少ないと思います。

実はこの大聖院は知る人ぞ知るパワースポット。

宮島観光をするなら、是非訪れてほしい場所の一つです。

大聖院は広島観光をしたカナダ人の知り合いが、最も感動した広島の2つの観光地として話してくれた観光スポット(ちなみに、もうひとつは広島市内のおりづるタワー)。

トリップアドバイザーの外国人に人気の観光スポットランキングでも、17位にランクインしています。

宮島といえば厳島神社がクローズアップされがちですが、地元民の中には厳島神社ではなく、大聖院にお参りするために宮島に渡る人もいるほどの隠れた人気スポットです。

なので、私は

せっかく宮島まで来たのに大聖院に行かないなんて、もったいない!

と、声を大にして言いたいです!

では、大聖院の何が凄いのでしょうか?

今回は厳島神社の陰に隠れがちな大聖院の魅力を紹介します。

宮島の大聖院ってどんな場所?

大聖院は806年、空海(弘法大師)が開いた宮島最古のお寺。

皇室との結びつきが強く、明治天皇が宮島に来られた際には大聖院に宿泊されるほどの格式の高い寺院です。

【大聖院の境内】

画像引用:大聖院公式ページ

平家一門、足利将軍家、豊臣秀吉、伊藤博文などの歴史上の偉人や、鳥羽天皇や明治天皇などの皇室の方々をはじめ、2006年にはダライ・ラマ14世も訪れています。

特に伊藤博文の三鬼大権現(大聖院のある弥山の守り神)に対する信仰は厚く、弥山に登る登山道を自分の資産を使って整備するほどの熱の入れよう。

度々弥山に登っていた伊藤博文は、、「弥山の眺めマジパネぇ!弥山に登らなきゃ宮島に来た意味ないぜっ!!」という言葉を残しています。

(正しくは「日本三景の真価は弥山頂上の眺めにあり」です。)

こういった逸話もあってか、最近では宮島屈指のパワースポットとしても注目されています。

仁王門から御成門までの階段だけでも見どころがいっぱい

大聖院には厳島神社から歩くこと約5分程度で着くので、厳島神社の参拝の後に訪れるルートがおすすめです!

厳島神社の出口付近にある「フジカラー」の看板のお店の前を横切って、細い道をまっーすぐ行くと仁王門の前に到着します。

そして、この階段を上がるところから大聖院ツアーが始まります!

果てしなく長そうに見える階段に心が折れかけるかもしれませんが、素晴らしい体験が待っていると思って、ひとつ踏ん張ってくださいね。

階段の途中にも見どころがあるので、意外と楽しくのぼれますよ。

階段の真ん中にあるこの摩尼車(まにぐるま)。

チベットの仏具のひとつで、回転させた数だけお経を唱えるのと同じ功徳があるとされています。

是非、これを回しながら上がっていきましょう。

階段の途中には重要文化財の不動明王坐像がさらっと祀られています。

その前には可愛らしいアンパンマンの像も。

もう、色々なものが入り乱れている不思議な空間です。

そして、誰でもつくことができる鐘(おひとり1回!)と、願いをこめて壺に投げるねがい玉(3個300円!)。

階段だけでこのポテンシャル。

期待が高まりますね。

階段を上りきったら御成門をくぐって、いよいよ大聖院の中に入っていきましょう!

大聖院の見どころ

大聖院にはたくさんのお堂があるのですが、ここで絶対に見逃せない8つのポイントを紹介します。

一願大師

まずは、知る人ぞ知る超パワースポットが「一願大師」。

大聖院本坊最古の建物「大師堂」に安置されている、お願いごと一つだけを念じることによって叶えて頂ける尊いお大師さまです。

「たった一つだけ」というところに、本気度を感じますよね。

まるでドラゴンボールの神龍みたいです。

この大師堂の裏手に一願大師があります。

大聖院の一願大師に向かう道

裏にまわると、皆さんが「一つだけ、願いを込めた」たくさんのだるま絵馬が。

この一願大師、御成門から真っ直ぐ進んだところにある大聖院の本堂である「勅願堂」の奥にあるので、気がつかずに帰ってしまう人も多いそうです。

大聖院を訪れた人の中でも一願大師にたどり着くのは一部の人だけ。

人目を避けるかのように目立たない場所にあるので、しっかりとチェックして見逃がさないようにしてください。

一願大師は私の一押しスポット。ここを訪れずに帰ってしまうのは本当にもったいない・・。

場所が場所だけに、気づかずに帰っちゃう人が多いよね。

それでも最近は雑誌で特集されて訪れる人が増えた方なんだけどね

編照窟

二つ目の必見スポットは、「編照窟」。

ここには四国八十八カ所の砂が埋められており、八十八体の本尊の前に立ち参拝すると四国八十八カ所のお遍路参りをしたのと同じ功徳を得ることができます。

通常、四国八十八カ所の霊場を巡るお遍路は1、2ヶ月の大変な日数をかけて廻るものなんですよ!?

こんな短時間で、すさまじい功徳をゲットできます。まさかの飛び道具的な存在。
なんとありがたいことでしょう。忙しい現代人には嬉しいですよね。

入口と出口があるので、お間違えなく。左側が入口です。

天井の燈篭がとても美しく、ものすごい圧巻です。

五百羅漢像

大聖院の御成門への階段を上っていると、左手に帽子をかぶったたくさんの像が見えます。

これは喜・怒・哀・楽のそれぞれ表情が異なる「五百羅漢像」と呼ばれています。

こちらの像をじっくり見たい方は、階段をまっすぐ上がらずに、左側の小さな門をくぐってみてください。

(帰りに立ち寄っても良いですね)

被せられている帽子は信徒の方が心をこめて編んだもの。

これがまた可愛らしいんですよ。

いつも汚れることなく綺麗なお帽子をかぶられているので、かなりの頻度で付け替えていると推測してます。

表情豊かな像に心癒されます。

摩尼殿の三鬼大権現

空海(弘法大師)が勧請し、弥山の守り神とされているのが三鬼大権現。

『三鬼』という言葉からも分かるように三鬼大権現とは3柱の鬼の神様で、大聖院には全国で唯一の鬼神が祭られています。

豊臣秀吉が歌会を開催した大聖院の庭園

お寺なのに神様というのは神仏習合の名残。

神というのは、仏が形を変えて日本に姿を現したもの(化身)という考え方なので、三鬼大権現もそれぞれ、下記の仏様の化身だとされています。

  • 追帳鬼神(ついちょうきしん)⇒福徳を司る大日如来の化身
  • 時眉鬼神(じびきしん)⇒知恵を司る虚空蔵菩薩の化身
  • 魔羅鬼神(まらきしん)⇒降伏を司る不動明王の化身

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観音堂の地下戒壇巡り

御成門をくぐって右手にあるのが観音堂。

ここで、是非体験していただきたいのが、地下戒壇巡り。

地下へ続く階段を下り、心を落ち着かせながら闇の中を壁伝いに左手を添えて静かに進みます。

ここはこれまでの自分自身を省みて、積み重ねた罪障を取り除くための精神修養の道場とされています。

真っ暗闇の中から外に出て太陽の光を浴びた時、なんだか心がスッキリと清々しくなっていますよ。

なんとも不思議な感覚を味わえます。

豊臣秀吉が歌会をした庭園

境内には、美しく手入れされたお庭があるのですが、なんとこのお庭は豊臣秀吉が盛大な歌会を催した場所としても有名です。

下記が歌会の様子を描いた図。

なんとも優雅な感じがしますよね。

歴史が好きな人は、ここでぼーっとしながら過去の偉人に思いを馳せてみてもいいかもしれません。

勅願堂のお不動さま

勅願堂は大聖院の本堂とされている場所です。

ここには豊臣秀吉の念持仏(身近において拝んでいたもの)とされる、不動明王がご本尊として安置されています。

この不動明王は朝鮮出兵の際に海上での安全を祈願した事から波切(なみきり)不動明王とよばれています。

威厳がありながらもどこか優しい感じのする不動明王は一見の価値ありです。

大聖院で人気の守り砂という人気のお守りは、このお不動様の前で祈祷された砂が使用されています。

お地蔵さんや仏陀など

バラエティ豊かと言ってはなんですが、大聖院にはとにかくたくさんのお地蔵さんがいます。

それも魅力の一つです。

この他にも仏陀の足の裏があったり。

心を映す鏡があったり。

興味深いものが見つかること間違いなしです。

また、参拝に疲れたら寺務所の横に自動販売機とベンチなどの休憩スペースもあります。

この休憩スペースでは、薬草が入った健康茶「長寿羅漢茶(ちょうじゅらかんちゃ)」をセルフサービスでいただくこともできます。

美味しく、ありがたい感じがするお茶なのでぜひお試しください!

御朱印帳を持って神社へお寺を巡る人も増えていますよね。

大聖院では、300円で御朱印をいただくことができます!

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拝観料や所要時間は?

大聖院の拝観料は無料。

個人的には京都のお寺だったら800円くらいは余裕で取れるくらいのレベルだと思ってます。

たくさんの見どころがあるので、ひとつひとつじっくり見て回ったら1時間くらいはほしいところです。

時間があまりない場合は、ポイントを押さえて足早にみれば、30分くらいでもまわれますよ。

宮島の表参道などの賑わいからは遠く離れた、時が止まったような場所なので、ゆっくり2時以上でも居れます。

まとめ

大聖院は由緒正しいながらエンターテイメント性もある寺院。

宮島屈指のパワースポットで、ブログでは紹介しきれない見どころが盛りだくさんです。

是非、宮島を訪れた際には厳島神社と併せてじっくりとまわってみてください!!

大聖院HP

この記事を書いた人

スターストック編集部

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