宮島の弥山は絶景が楽しめるだけでなく、パワースポットとしても有名です。

弥山に登るには麓から歩いて登山する方法と、ロープウエーを利用するという2つの方法があります。

今回は2つのパターンで弥山に登った時の様子を詳しく紹介していきます。

  • 観光で宮島を訪れる予定のある方
  • 弥山に登ってみたいと思っている方
  • パワースポットに興味のある方

は参考にしてください。

弥山とは?

弥山は世界遺産の宮島にある標高535mの山。

古くから信仰の対象になっていて、頂上付近には今でも巨石が点在しています。

頂上からの眺めは格別で、初代内閣総理大臣の伊藤博文が「宮島の真価は頂上の眺めにあり」と評したほど。

展望台からの眺めは本当に素晴らしいの一言です。

また、弥山にはペトログラフと呼ばれる古代文字が刻まれた岩が存在するなど、現在も解明されていない謎が多く存在します。

現代に伝わる弥山の七不思議

その謎の中で、昔から言い伝えられている弥山の七不思議という伝説があります。

弥山の七不思議は弥山にまつわる7つの不思議な現象や伝説なのですが、現在も実際に見ることができるのは3つだけ。

実は弥山の七不思議は時代の変化と共に、どんどん見ることが出来なくなってしまっています。

弥山に伝わる七不思議とは下記の7つ。

拍子木の音は元々目に見えるものではありませんが、4~7の項目は現在では見ることが出来なくなってしまっています。

弥山の七不思議
  1. 霊火堂の消えずの火
  2. 干満岩
  3. 錫杖の梅
  4. 曼荼羅岩 (現在は立ち入り禁止)
  5. 拍子木の音
  6. しぐれ桜 (現在は伐採されてしまって見ることができない)
  7. 龍燈の杉 (現在は枯れてしまって見ることができない)

消えずの火

七不思議の中で一番有名なのが霊火堂の消えずの火。

弘法大師(空海)が修行に使った火が1200年間消えずに燃え続けていると言われ、平和記念公園の平和の火もこの消えずの火が元火となっています。

この霊火で沸かしたお湯は万病に効くと言われている他、『炎が消えない』という意味で、恋人の聖地としてPRしています。

お堂の中は煙が充満していて、奥には消えずの火を見守るように不動明王像が安置されています。

霊火堂の消えずの火と大釜

実はこの霊火堂は過去に何度か火災にあっています。

2005年にも火災があったのですが、その時にはすぐに消えずの火でろうそくに火を灯し、無事に消えずの火を今に伝えているそうです。

この時に消火活動にあたった方々のご尽力がなければ、宮島の七不思議も1つ途絶えることになっていたかもしれません。

干満岩

七不思議の2つ目のは干満岩。

弥山山頂の展望台から少し降りたところにあるのですが、この大きな岩のくぼみに水が溜まっています。

干満岩全景

この水は塩分を含んでいて、潮の満ち引きと共に水も増減するとの事。

中に虫がいたので、流石にこの水を舐めてみる勇気はありませんでしたが、標高500m以上の山の上、この岩が海と連結されていると考えるのはどう考えても無理があります。

私が訪れた時には水はそんなに多くありませんでしたが、岩には水が流れ出たような跡も残っています。

干満岩の中

この水がなぜ塩分を含んでいるのかは未だに解明されていません。

錫杖梅

七不思議3つ目は錫杖梅。

弘法大師が立てかけた錫杖から根が生えて、やがて梅の木に変わったものだと言われるのがこの錫杖梅。

七不思議の碑と錫杖梅

弘法大師の錫杖が梅に変わったとなると、樹齢が1200年くらいという事になりますが、今では倒れてしまいそうなほどに弱々しく、柵に覆われています。

長年の風雨に耐え、今は本当に残された力で一生懸命生き続けているような印象を受けます。

枯れかけの錫杖梅

この錫杖梅は今でもきれいな花を咲かせますが、弥山(宮島)に不吉な兆しがある時は花を咲かせないと言われています。

戦後、荒れた弥山の諸堂を建て直しに尽力された、第七十五世恵光大和尚が遷化(高僧が亡くなられる事)された年には、錫杖梅は全く咲かなかったそうです。

曼荼羅岩

巨大な岩盤に梵字や文字が彫られている曼荼羅岩は、弥山本堂を少し下ったところにありますが、台風で曼荼羅岩に続く道に大木が倒れてからは立ち入り禁止になっています。

この文字や曼荼羅阿は弘法大師(空海)が刻んだものだとされ、昔はこの文字を拓本にとって持ち帰る人がいたようです。

拍子木の音

宮島では、深夜に拍子木の音が聞こえてくることがあるそうです。

この拍子木は弥山に集まった天狗がならしていうものだと信じられ、拍子木の音がする間、たたりを恐れた島の人は家から出ることがなかったと言われています。

しぐれ桜

『晴天の日でも1本の桜の木の下だけは雨が降ったように水に濡れていた』と言われるのがしぐれ桜と呼ばれる由縁。

今でもしぐれ桜が残っていれば事実の確かめようがあるのですが、残念ながら伐採されてしまい、今はその姿を見ることができません。

龍燈の杉

旧正月の元旦から数日間、宮島の海面に不思議な光が現れ、島の人達はその不思議な光を龍燈と呼んでいました。

この光は弥山頂上にあった杉の木から良く見えたので、いつしかこの杉を龍燈の杉と呼ぶようになったと言います。

龍燈の杉も枯れてしまって、現在は見ることができません。

昔から語り継がれてきた七不思議の伝説が、次々に見ることが出来なくなっているというのはとても残念なものです。

錫杖梅も現在、あまり状態が良くないようなので、この先どうなるのかが心配されるところです。

弥山にはまだまだ不思議な事(くぐり岩等)が沢山あるので、新たな伝説として、『弥山の新七不思議』というのを考えてみるのもいいのかもしれませんね。

ロープウエーを使った弥山観光のモデルコース

冒頭で弥山に登る場合はロープウエーと徒歩で登る2つの方法があるとお伝えしました。

ただ、登山はかなりきついので、観光として弥山に登る場合はロープウエーを利用するのがおすすめです。

ロープウエーについては下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

ここからはロープウエーを使って弥山に登った場合のモデルコースを紹介していきます。

獅子岩展望台

ロープウエーを利用すると「獅子岩駅」という場所に到着します。

獅子岩駅に到着したら、駅から出て左側にある獅子岩展望台へ登ってみましょう。

弥山の獅子岩展望台を見上げる

当日は曇っていたので視界が良くなかったのですが、標高430mの高さから見下ろす瀬戸内海は本当に素晴らしい眺め。

絶好の写真スポットです。

獅子岩展望台からの眺め
あず

真ん中にあるスライムが水に浸かったような形の島は小黒神島という無人島です

休憩スペースもあるので、ゆっくりと時間を過ごすには最適な場所ですね。

獅子岩展望台の休憩所

展望スペースはかなり広いので色々な角度から瀬戸内海を眺めることができます。

獅子岩展望台

弥山頂上への登山道

獅子岩展望台から弥山山頂を眺めるとこのような感じ。

獅子岩展望台から弥山山頂を眺める

弥山の頂上へは一度降ってからの登りなのでなかなかハードです。

必ず獅子岩駅で飲み物を購入していくようにしましょう。

弥山山頂までの道のり

そして、弥山に向かう際は帰りのロープウェイの時間を必ず確認しておきましょう。

弥山頂上から帰ってくるのにもそれなりに時間がかかるので、時間に余裕を持っておかないと、ロープウェイに乗り遅れたら歩いて下山することになります。

ロープウェイの最終時間の確認

スタート地点にロープウェイの最終時間が表示してあるので、最終までに間に合わないようであれば、ルートを短縮するなどして対応しましょう。

獅子岩駅を出発すると、最初はこんな感じで下りの道が続きます。

弥山登山道

しばらく下り坂が続くと、次は登り坂。

道は整備されていますが、勾配はそこそこきついです。

予想外の上り坂に無言になって歩いている人が多いので、とにかく動きやすい恰好を心がけましょう。

弥山の登山道登り

特に夏場はペットボトルの水は必須です。

恋人の聖地!消えずの火がある霊火堂

獅子岩駅を出発して15分くらいで、パワースポットの弥山本堂と霊火堂の前に到着です。

弥山本堂
弥山本堂

私の場合は、少し早歩きしたのであまり時間はかかりませんでしたが、ゆっくり歩くと所要時間は20~30分くらいですね。

上記が弥山の本堂、ご本尊は虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)で両脇には不動明王と毘沙門天が祀られています。

弥山本堂の向かいにある、消えずの火で有名な霊火堂。

宮島弥山の霊火堂

中には1200年間消えずに燃え続けていると言われる消えずの火にかけられた茶釜が。

この釜で沸かされているお湯は自由に飲むことができ、万病に効果があるとされています。

霊火堂の消えずの火
あず

平和記念公園の平和の灯火は、この消えずの火が使われています。

また、霊火堂は恋人の聖地としても有名。

霊火堂の恋人の聖地の碑

カップルの観光客が多く、隣の授与所で購入できる「守り砂」というお守りが人気です。

霊火堂を管理している管理している大聖院の方に聞いたのですが、守り砂は麓の大聖院でも購入できるのですが、あえて霊火堂まで来て購入するカップルも多いそうです。

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絶景が眺められる三鬼堂

霊火堂の横の石段を登ると、伊藤博文が厚く信仰した三鬼堂があります。

全国で唯一、鬼の神様(鬼神)を祀る三鬼堂は、家内安全・商売繁盛にご利益があるとされているパワースポットです。

弥山の三鬼堂

日本中の天狗が三鬼堂に集まるという事で、天狗のお面や額が飾られています。

天狗と言えば鞍馬山や高尾山が有名ですが、三鬼神は天狗を従えるとされているので、こういった天狗たちも三鬼堂に出張してきているのかもしれません。

宮島の弥山三鬼堂の内部

そして三鬼堂は廊下に出ることが出来るのですが、この回廊からの眺めが抜群です。

風通しもいいので、ここで少し休憩させてもらうのもがおすすめです。

三鬼堂の回廊

受験生にご利益のある文殊堂

展望台へは三鬼堂の横の石段を登っていきます。

弥山頂上への登山道

すると見えてくるのが観音堂。

弥山の観音堂

そして、その奥にあるのが文殊堂です。

観音菩薩は安産、文殊菩薩は『三人集まれば文殊の知恵』ということわざで知られるように、知恵を与えてくれる仏様なので、学業にご利益があるとされています。

弥山の文殊堂

なので、受験生は必見のパワースポットです。

不思議な形状のくぐり岩

文殊堂の次に見えてくるのがくぐり岩。

人の力では動かせないような大岩が、積み上げられています。

くぐり岩以外にも、弥山には巨石が転がっていて、不思議な形状をしているものが多いです。

弥山のくぐり岩

弥山頂上の展望台に到着

くぐり岩からしばらく歩くと、弥山の頂上に到着。

ココからの眺めは絶景です。

弥山頂上からの眺め

2014年7月に新しくできた展望台は、昔の展望台に比べてだいぶオシャレになっています。

宮島の弥山頂上の展望台

出来て間もないということで中はとてもきれい。

お手洗いも完備です。

展望台の内部

2階は寝そべって休憩できるスペース。

大人が寝転んでも十分なスペースがあります。

弥山展望台2階の休憩スペース

3階の展望台からの眺め。

やはり海を眺めるのが一番気持ちいいですね。

弥山展望台からの眺め
弥山展望台3階

展望台から見た頂上の様子はこんな感じです。

弥山本堂辺りでは登山で疲れていた人が目立ちましたが、頂上に来ると明らかにみんな元気になっています。

ゴールに辿り着いたという達成感と、頂上からの絶景が人を元気にさせるようですね。

弥山に登るのは、この達成感を味わうというのが大事な事なのかもしれません。

宮島弥山山頂の巨石群

弥山登山のコースは全部で3種類

ここまではロープウエーで弥山に登る場合のモデルコースを紹介しましたが、ここからは弥山に登山したいという方向けに、麓から登山際する際のルートについて解説します。

弥山の登山ルートには、下記の3種類があります。

  • 大聖院コース
  • 紅葉谷コース
  • 大元公園コース
画像引用:宮島観光協会

大聖院コース

大聖院という宮島最古のお寺の横から登っていくコース。

頂上までの所要時間は 1時間30分~2時間くらいです。

個人的に一番おすすめなのがこの大聖院コース。

大聖院コースは頂上までの所要時間が短く、石段で道が整備されているので比較的登りやすいです。

また、厳島神社を見た後、大聖院にお参りした流れでそのまま登山できるので、観光コースとしても効率が良いです。

登山道の途中に「賽の河原」や「瀧不動堂」といった見どころもあるので、どのコースが良いか迷われたら大聖院コースがおすすめです。

紅葉谷コース

紅葉谷コースは一番初心者向きといわれるコースです。

所要時間は大聖院コースと同じく 1時間30分~2時間くらいですが、道が比較的緩やかです。

ロープウエー乗り場(紅葉谷駅)の近くが登山道の入口になります。

大元公園コース

大元公園コースはどちらかというと経験者向けのコース。

少し大回りして弥山に登ることになるので、所要時間も2時間~2時間30分と一番長くなります。

なので、大元公園コースは最後に残しておいて、まずは他の2つのコースで登山してみるのがおすすめです。

あず

どのコースを選んでも弥山登山はそれなりにきついです。
普段運動している人でもかなり体力をしょうもするので、必ず動きやすい服や靴で、飲み物などを用意して登るようにしてください。

大聖院コースで弥山に登山してみた

実際の弥山の登山道はどのようになっているのか?

ここでは大聖院コースで弥山に登った時の様子を紹介します。

登山道の入口は大聖院というお寺の横にあります。

上記の山門の前にお寺にわたる橋があるので、その橋を渡らずに左側に進みましょう。

登山道は石段が多く、きれいに整備されています。

しばらく進むと小さなお社が見えてきます。

このお社は滝宮神社といって、厳島神社の宗像三女神のひとり湍津姫命が祀られています。

創建は古いのですが、土砂崩れで社が流されて再建されているため、建物自体は比較的新しいです。

滝宮神社を過ぎると分かれ道になっていて、左に進むと白糸の滝という小さな滝があります。

頂上を目指す場合は右側の道を進みましょう。

ここからはひたすら石段を登るのみ。

途中に「賽の河原」という見どころや休憩所などがあるので、適度に休憩を取りながら登っていきましょう。

筆者は普段運動をしているので体力には自信がある方なのですが、後半は足が上がらなくなりバテてました。

弥山登山は海抜0mから登っていくことになるので、かなりきついです。

普段運動をしていないという人は、しっかりと服装や飲み物などを揃えてから登りましょう。

頂上に近づくと仁王門が見えてきます。

ここまでくれば頂上まではあともう少しです。

仁王門から弥山の頂上に向かう少し前に、御山神社との分かれ道があります。

御山神社は弥山の観光ルートからは少し外れていて、あえて人が訪れるのを拒んでいるかのような場所にある神社です。

そのため観光客にも知られておらず、ほとんどの人が御山神社に立ち寄ることなく弥山を後にしています。

ただ、この御山神社は昔から弥山の聖域とされてきた場所にあり、とても不思議な空気が漂う場所でもあります。

筆者はこの御山神社こそが弥山で1番の見どころで、本当の意味でのパワースポットだと思っているので、ぜひ立ち寄ってみてください。

弥山の穴場パワースポット 御山神社

今回弥山に登った時はロープウェーの臨時便が出るくらい沢山の観光客が居たのですが、御山神社では1人の観光客にも会いませんでした。

でも、筆者が弥山で1番おすすめしたいのは、霊火堂や展望台などよりも断トツでこの御山神社。

パワースポットマニアに有名な場所だけあって、この場所だけは本当に弥山の中でも空気が違います。

現在は厳島神社と同じく宗像三女神が祀られている御山神社ですが、実は明治時代まではこの御山神社には弥山の三鬼神が祀られていました。

つまり、神仏分離令で三鬼神が現在の三鬼堂に移されるまでは、ずっとこの御山神社が聖域とされていたということになります。

それは御山神社を訪れてみるとすぐに分かる事で、この場所は本当に空気が澄んでいて、他の場所とは明らかに空気感が違います。

整備もされていない少し寂しい道になりますが、下っていけば5分も経たないうちに御山神社に到着します。

御山神社への道

山道を進んでいると目に飛び込んでくる朱色の社殿。

この階段から御山神社に行けますが、せっかくなのでそのまま通り過ぎて正面の階段から上がっていきましょう。

御山神社の周りの柵

正面の階段を上ると見えてくるのが3つ並んだ小さなお社。

御山神社正面

ここに厳島神社と同じく、

市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
田心姫命(たごりひめのみこと)
湍津姫命(たぎつひめのみこと)

が祀られています。

宮島弥山の御山神社

中央のお社の裏側は大きな岩。

霊火堂もそうですが、巨石の前に建物が建っているというとうのはよく見かける光景です。

こういった巨石に霊気が宿るのでしょうか?

御山神社の背後

入り口には『皇太子殿下御参拝』の石碑。

後ろに大正15年とあったので、昭和天皇陛下がご参拝されたんですね。

この地面を見てもらえば分かるのですが、御山神社は大きな岩盤の上に建てられています。

御山神社の皇太子殿下参拝の石碑

繰り返しになりますが、この空間に流れている空気が本当に心地よく、日頃のストレスやうっぷんが全部浄化されてるんじゃないかというくらいの感覚になります。

もしかすると、本来、ここは人が気軽に足を踏み入れていい場所ではないのかもしれませんね。

なので、このブログでおすすめしたいけどしてはいけないような気がして、最後まで記事にするか悩んでいたのがこの御山神社です。

スピリチュアル鈍感な私がそんなに思うくらいの場所なので、御山神社に行かれる際は真摯な気持ちでお参りされるのがいいと思います。

まとめ

今回は宮島弥山にロープウエーを使って登るサイト、麓から登山する場合のモデルコースを紹介しました。

  • 獅子岩展望台
  • 弥山本堂
  • 霊火堂
  • 三鬼堂
  • 御山神社
  • 頂上の展望台

という7つのスポットは必ずチェックしてみてください。